今回のシチリアの旅、私とジョヴァンニにとってはどこも行ったことがあるところばかりなのですが、
唯一、初めての街はグランミケーレ。
航空写真で見ると、なんと街が六角形をしているのです。
イタリア人でさえ「知らない」という人が多い街で、
実際に訪れてみると広場のBARのおじさんも「観光客が来るのは珍しい」と。
街の写真はまたまた椿四方山話に頼ってしまいます↓
http://blog.livedoor.jp/tsubaki393/archives/51714514.html
時の囚人の後姿 K.K.さんに捧ぐ
街の中心には六角形の広場があり、
その中心に「時の囚人」の巨大オブジェがあります。
上部の突起部分に当たる日光の影が広場に落ち、日時計になっています。
この「時の囚人」から等間隔で放射線状にまっすぐな6本の道が広がっていくのです。
こぎれいでスッキリして頭の中で地図を整理しやすい街です。
1693年にこの地のプリンスによって計画されたとのこと。
興味深い街を訪問して「いや〜来てよかった」などと各人感想を述べながら、
バスに乗ってグランミケーレを後に。
一方通行の道を方向指示に従いながら出ていきます。
「あれっ、さっきここ通らなかったっけ?」
「さっき、ヤツ(=時の囚人)が右にいたよね?」
「ヤツが左にいる!」
「どっちに行けばいい?」
そう、六角形の街の角を曲がって行くと、方向感覚を失ってしまうのです。
どこからでもどこまで行っても「ヤツ」の姿が見えます。
こういうオブジェは普通、自分の居場所を確認するための目印となるものですが、
「ヤツ」が見える度に自分の居場所に自信が持てなくなります。
遊ばれるが如くグルグルと街の中を回って、それでもやっと街の出口に近付いたようです。
最後に真後ろを振り向くと「ヤツ」が見える・・・。
不思議な感覚でした。
やっとグランミケーレを出ると、その先の道は霧がかかっていて見通しが悪い。
そのまま進むと、また「ヤツ」が見えてくるのではないかと、
一同、冗談を言って笑いながらも密かに怯えていましたヾ(´▽`;)ゝ
翌日、ローマの友人たちを夕食に招いたのですが、
誰もこの街のことを知りませんでした。
行った人にしかわからないこの感覚、是非また訪れたいものです。